バーチャルで学ぶ

バーチャルクラスとミニセミナー 2021年10月15日開催

コロナ禍の状況が一進一退する中、日本とフィンランドの行き来とリアルな対面は依然として困難な状況です。ハナコネットワークの学生とスタッフはそのような状況においてバーチャル交流の可能性を探ってきました。

日本の学生と交流するためにスーツケースを用意せずともその可能性はあります。例えばその第一歩としてZoomミーティングにての交流が可能です。3名の介護士養成科の学生たちは、この度東京の大学にて社会福祉を学ぶ学生たちと交流を果たしました。学生たちにとり、この経験は両国を知る初めのきっかけとなりました。

通訳も入り、両国の教育システム、教育内容、実習等について情報交換をし、また日本からはフィンランドの個別の学習プランの存在について驚きの声が上がりました。また社会福祉における人員確保と学習後の就職についても情報を交わしました。 日本からは暗い冬にフィンランド人がどのようにサバイバルをするのかという質問も出されました。

フィンランド人の学生たちからはこの両国を比較対話する経験を通し「日本文化や日本人の視点での社会福祉を知ることができたことは大きな収穫であり、またフィンランドのシステムや方法が異なることにも新たな気付きがありました。」と感想がありました。

またハナコネットワークの日本の新しいパートナーである特定非営利活動法人Empowerment(http://empowerment.or.jp)の要望により、今回ミニセミナーも開催しました。

Empowermentは社会福祉において特に学校におけるソーシャルワークの現場で活躍する人材を支援育成しています。ハナコネットワークからはその活動及び教育システムを紹介し、ハナコネットワークを代表しOmnia職業学校とKirkkonummi市幼児保育の専門家の参加があり、ヴェイッコラ保育園チームによるフィンランドの幼児保育の説明、Omniaの特別支援教諭の役割として成人教育と職業教育の場面での活動内容の紹介がされました。

このバーチャル対談に関して学生、教員、現場のスタッフより非常に関心の深まる交流会であったこと、日本とフィンランド両国を知るために今後もセミナー等の開催を望むとの感想が伝えられました。

日本の参加者からも実際にフィンランドを訪問し社会福祉の現場を見てみたいという声が出されました。

文章:Sirje Hassinen

写真:Kazuo Yonekawa